私は京都の呉服問屋を四年勤めた後、妻子供と帰省し父が起こした呉服並びに衣料品店の後を継ぎました。

帰省当初は黒瀬商工会を始め、東広島青年会議所、次郎丸太鼓、東広島ロータリークラブ、また1991年から2010年まで23年間営業していた支店ルミナスでは本当に多くの方に出会い、学び、支えられたことは、今の私の財産になっております。

現在は主にレディースアパレルの店として販売しておりますが、今でも時々「これは、あなたのお父さんに選んでもらったんよ」と先代からご購入して下さった着物のクリーニングやお孫様へ着せるお祝着を選びにご相談に来てもらえます。

お客様の中には私も知らない創業当初をお話ししていただける90代のご婦人もいらっしゃれば、ご自分が生まれた頃からずっと当店で子供服から着物・宝石までご購入してくださっている方、かつて紳士服を販売していた流れからオーダースーツの展示会にいらっしゃる方、またご結婚やお引越しで黒瀬に転居したことがきっかけで当店を知りずっと仲良くして下さっている方と今もありがたいことに様々なお客様にご来店いただいています。

また制服も多く取り扱っており、かつての役場の制服や、中でも黒瀬中学校の制服は、当時の先生方や保護者の方々と何度も話し合い完成した力作で、今でも長いお付き合いをさせていただいています。

こうして振り返ると本当に多くのお客さまと関わらせていただき、西田屋はここまで営業を続けてこられたのだと改めて感じています。
初代が提唱している「品質を守り、信用を売る店　西田屋」を守り続け、これからもお客様の必要に応えて地元に根付いたあたたかい店であり続けたいと思います。

これまで西田屋に関わってくださった方すべてに厚くお礼を申し上げますと共に、これからも末永く宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長　西田修司